浅野先生と参加者

 

12月14日(日)に、UX HIROSHIMA 初のワークショップを開催しました。
開催にあたり多くの方々にバックアップいただき、無事開催することができました。ありがとうございます。

 

広島ではまだまだ UX や HCD の概念が浸透しているとは言いがたく、本来であれば UX とはなんぞや?という所から初めるべきでしたが、主催側の要望を快く(?)講師である浅野先生が請けて頂いたお陰で、カスタマージャーニーマップ作成ワークショップを開催することに。

 

まずは、UX のさわりの部分だけでも、ということでささっと概論などをご説明頂きました。

講義中の浅野先生

 

「UX を知っている人?」との浅野先生の問いかけには、多くの方が手を挙げていましたが、UX といえど、様々な概念が深く結びついている為、単に UX だけを学んでもダメだということを教えて頂きました。特に、HCD の概念なども幅広く学んでいく必要がある、という点に大きく納得。
手法だけではなく、クライアントとの関わり方やファシリテーションなどのあらゆる要素が絡み合うのがUXの奥深い所だなと、学べば学ぶほどその奥深さに圧倒されます。

 

浅野先生の軽快な語り口調と、含蓄に富んだユーモアたっぷりの色々なエピソードが混ざり合い、あっという間に浅野先生の世界に会場全体が誘われていきます。

講義中

ひとつの現象が、ユーザーのコンテキストによって意味が全く変わってくるといったお話や、コンテキストを大きな視点で捉えながら、「ユーザーの体験を俯瞰して捉えること」「コトではなく人を見ることが大事だ」というお話は、ユーザーエクスペリエンスを扱う上で重要な考え方であることを教えて頂きました。

 

続いて、カスタマージャーニーマップを作成する為の材料集めを行う、事前のワークショップを行ないます。

まずは、材料集めのユーザーインタビューの講義とワークショップです。

 

インタビュー中

 

インタビューと聞くと、ただ「聞きたい話を対象者に聞く」ものかと思いますが、インタビューにも色々な種類があり、それぞれどんなシチュエーションでどいういうインタビュー手法を使うのかといった講義を挟みます。

このインタビューの講義を聞いて、今までやってきたインタビューがいかに危ういものだったのか良く理解できました。人は自分が聞きたいことを聞いてしまいます。それでは本当に使えるインタビューにはならないのだと思い知らされました。

インタビューを、各チームそれぞれ色々な役割を持ってするというのも新鮮。観察の視点や第三者の視点も交えることで、聞き出す以上の色々な情報が得られることが実感できました。

 

ペルソナ設定

 

ワークショップの前半の時間を、カスタマージャーニーマップ作成の材料集めに時間が割かれます。カスタマージャーニーマップ自体より、事前の材料集めの方が時間がかかるんだ、ということを体感できました。事前の材料集めの精度が高くないと、カスタマージャーマップ自体の質も下がってしまいます。

 

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各チーム出揃った材料をもとに、ようやくカスタマージャーニマップを作っていきます。

 

カスタマージャーニーマップ作成中

 

各チーム「難しい〜」という声がちらほら聞こえてきますが、浅野先生は会場全体を見回して「手を動かして考えてねー」としきりに言っています。人は椅子に座ってウンウンと唸っていると、良いアイディアも出ないし、考えてるつもりになってるだけで、実際考えていることにはならないとおっしゃっていたのがとても印象的でした。

 

カスタマージャーニーマップ作成中

 

人は体を動かし、手を動かし、思考を紙に書き、時にはよそのチームを覗きに行ったり、おやつを食べたりしながら、とにかく「体を使うことが考えることになる」とおっしゃられていたのがとても印象的でした。頭の使い方、良いアイディアを出す為のコツを伝授頂いた感覚!このワークショップで得た大きな副産物です。

 

浅野先生 薬師神

 

どんどん出来上がっていく

 

こうしてなんとかかんとか、各チームともカスタマージャーニーマップを完成することが出来ました!ワークショップでは「質」は求めない、とにかく終わらせることが大事!という浅野先生の課題は、どうにかみなさん無事クリア出きたようです。

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各チームのカスタマージャーニーマップをプレゼン!浅野先生から鋭い指摘が入ります。

 

とてもおもしろかったのが、ユーザーの感情線が下がることが、イコール解決すべき問題ではないということ。対処療法的に問題点全てを解決しようとするのは最悪!というのが新しい発見でした。

 

こうやってカスタマージャーニーマップを作ってみると、各タッチポイントとユーザーの感情の波の相関が見え、点ではなく線としての体験を捉えることができ、本当に解決すべき問題は何なのか?が見えてくることが面白い所。

4時間ぶっつづけのワークショップですが、難しい〜!と唸り頭をフル回転させながらも、みなさん集中力を切らさず最後まで走りぬき、あっという間のワークショップでした。

 

みなさんのアンケートを見ても、全員の方が「参加して良かった」 と残して頂いたのが、とても嬉しかったです。

 

今回は、広島で初めてのUXのワークショップで、準備不足や至らない点が多々あったかと思いますが、次回以降に改善していきながら継続して行きますので、今後もよろしくお願いします。

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盛り上がりすぎて当初より人が増えすぎてしまった懇親会会場。狭すぎて申し訳ありませんでした、、、次回以降にこの失敗も活かしていきます。

 

UX HIROSHIMA 懇親会

 

次回は2月後半頃ということでお話を進めていますので、ぜひお楽しみに!